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白雪姫 by 夢beans　その7

光の国のラブラド王子-ラブラドライトのマーキスリング-

白雪姫は枝のペンを握り、一生懸命になにやら書いています。
文字の国で感じたことを未来の自分が読み返せるよう、日記に残すことにしたのです。
日記帳は三番目に会ったことのはさんからのプレゼント。
可愛い葉っぱの形をしています。


「さー　書きあがった！
これで未来の私は今の私と繋がることができたわ。
そうだ、いいことを思いついた。今の私を未来の私に繋げてみよう。」

『この後、とんでもなくドキドキすることが起こるでしょう。』

うん、これでいい。
この文で今と未来が繋がったわ！」


白雪姫が最後の一文を書き終えて日記帳を閉じた途端、
周囲の景色が一変しました。
広い原っぱ、馬のいななき、ぐるりと取り囲む群衆、群衆が取り囲むのは、、、？


「白雪王子、待っていたぞ！」





「え？白雪王子って誰？私は白雪姫よ。」

「何を言ってるんだ、白雪王子。おまえは男。男なら王子だろう。」

「私が男？？？」

「ええい、もういい！今日は俺との決闘の日だ。さっさと剣をとって戦え！」

「け、け、け、決闘！？私が？あなたと？あなた、誰？？？」

「寝ぼけたか、白雪王子。俺は光の国の王子、ラブラドだ！」

「ええええ！？」



どうやら白雪姫、
文字の国が作り出した本の中に入り込んでしまったようです。

姫ではなく王子になってしまった白雪姫、
群衆が取り囲んでいたのは外でもない、白雪姫あらため白雪王子だったのです。

これから光の国のラブラド王子と決闘だそうですが、
あらあら、白雪王子ときたらハンサムなラブラド王子に目がハート。
それもそのはず、陽の光を受けたラブラド王子の美しさといったら、たとえようもありません。
王子が放つ鮮やかなブルーの光が周囲を覆い、
人も馬も魔法にかけられたかのように、うっとりと立ち尽くしています。



「白雪王子！かかって来ないのならこっちからゆくぞ！　やーーーー！！！」

「きゃ〜〜〜〜〜〜♡」



白雪姫が日記の最後に記した言葉通りの展開になってきましたよ。
はてさて、白雪王子の運命やいかに！？


≫続く



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素材：ラブラドライト（27mm×13mm）、シルバー925（幅4mm、厚み2mm）
　　　　
サイズ：フリー

重さ：7.3g



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