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白雪姫 by 夢beans　その8

輝きの国のライト王子-ラブラドライトのマーキスリング-

「白雪王子、覚悟！」

「きゃーーーーーー！」


ラブラド王子が剣を振り下ろしたその瞬間、
また周囲の景色が一変しました。
今度は緑の葉が生い茂る真新しい森の中です。


「あれれ？いつもの森に戻っちゃった？
ううん、違うわ。いつもの森は、今はまだ真っ白だもの。
あ、蝶が飛んでる！鹿さんもいる！そして、、」


ハイホー♪ハイホー♪ふんふんふふんふんふーん♪


「小人さんもいる！！！」


白雪姫の声に気付き、小人たちが集まってきました。
ひーふーみー、、、７人います。
みんなそれぞれ違う色の帽子をかぶって、まるで小さな虹のようです🌈


「白雪姫、遊ぼう♪ぼくたちと遊ぼう♪」

「うわ〜！本物の小人さんと遊べるなんて夢みたい！」


絵本でしか見たことのない小人さんと遭遇し、
白雪姫は大はしゃぎです。
久しぶりに見た緑の森も、ウキウキ感を倍増させてくれます。


「なんて愉快なのかしら！わたしは今、おとぎ話のヒロインになってるんだわ〜♪」


するとその時、


「お嬢ちゃん、おいしい林檎はいかがかね？」

「あら、あなたはだあれ？わたし少々のことを聞いてももう驚かなくてよ。」

「ほっほ。わしはただの林檎売りの婆じゃ。
お嬢ちゃんは可愛いからこのりんごをさしあげよう。」

「うわ〜　見るからに毒々しい林檎だこと！」

「うぅぅ　はっきりモノを言う小娘じゃ。」

「けどいいわ。いただくわ。せっかく物語の中にいるんだもの。
毒に当たっても誰かがきっと助けてくれる！」


おばあさんから林檎を貰った白雪姫、
あ〜んと大きな口を開けてパクっと、、、🍎


「食べちゃダメだ、白雪姫！」





「あら、あなたはだあれ？
さっきも言ったけど、わたし少々のことでは驚かなくてよ。」

「僕は輝きの国のライト王子。とにかくその林檎を食べちゃダメだ！
その林檎には毒が入ってる。」

「知ってるわ。けど気にしない。だってここは物語の中だもの♪」

「うん。毒林檎を食べてきみは倒れる。そして僕がきみにキスをする。
するときみは生き返る。二人は結婚してめでたしめでたし、という筋書きだからね。」

「だったらそれでいいじゃない？」

「めんどくさいじゃないか。どうせならそこすっ飛ばしてとっとと結婚した方がよくない？」

「あはははは　あなたって面白いわね！
お顔はとびきりのハンサムなのに、めんどくさがり屋さんだなんて。」

「僕のこと、気に入ってくれたかい？」

「うん、とっても♡」

「ちょっと待て！わしは気に食わんぞ！白雪姫に毒林檎を食べさせること200年、
一度たりとも失敗したことはないというのに、この小僧め、邪魔立てするとただではおかんぞ！」


えい！


「白雪姫、危ない！」

「きゃーーーーーーーー！！！！！」


おばあさんはライト王子に向けて魔法の杖を一振りするつもりが、なんと白雪姫に直撃。
白雪姫は物語の外に弾き飛ばされてしまいました。

とびきりのハンサムにして合理的思考の持ち主、ライト王子。
この世のものとは思えない美しさに免じて、めんどくさがりとは言わないであげてください。


≫続く



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素材：ラブラドライト（33mm×12mm）、シルバー925（幅4mm、厚み2mm）

サイズ：フリー
　　　　
重さ：8.3g



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